プラセンタ注射

このページでは、プラセンタ注射について紹介しています。美容目的のほか、肝機能改善や更年期障害、乳汁分泌不全の治療にも用いられるプラセンタ注射とはどのようなものなのか、また期待される効果や考えられるリスクなどについてまとめていますので、施術を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

施術を受ける際にはメリットとともにリスクまでしっかりと確認した上で検討することが大切。ぜひ信頼できるクリニックを見つけて、しっかりとカウンセリングを受けた上で施術を受けるようにしましょう。

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プラセンタ注射とは

「プラセンタ」とは、「胎盤」を意味する言葉です。プラセンタ注射では、この胎盤から抽出される栄養素（成長因子やタンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど）を注射によって注入していきます。プラセンタ注射という名称ではありますが、胎盤そのものを注入する、というわけではありません。

ちなみに、プラセンタには人の胎盤をもとにした「ヒト由来」のものと、動物（馬や豚）の胎盤から抽出される「動物由来」のものがあります。クリニックで提供されているプラセンタ注射では、「ヒト由来」のものを使用しています。

プラセンタ注射の仕組み

プラセンタには多くの成分が含まれていますが、成長因子が含まれています。これは細胞の新陳代謝を促すもので、少量注射しただけでも十分な効果が期待されると考えられています。他にも、ビタミンやアミノ酸、酵素などが含まれており体内の細胞を作っていく原料となるため、さまざまな効果が期待されています。

プラセンタ注射を受ける頻度や感覚については、それぞれの患者の目的や状態によって異なります。どのように注射を行っていくかは医師との相談によりますが、定期的に注射を行う場合もありますし、頻繁にクリニックに通えないといった方の場合には1回に多めの量を注入する、というケースもあるようです。基本的には適切な頻度で注入を行い、だんだんと悩みを改善していくことが推奨されています。

プラセンタ注射の効果

プラセンタ注射を行った場合に期待できる美容面の効果としては、美肌効果やしみ・くすみ・シワの改善、水分保持力の向上により肌の保湿を行う・乾燥肌の改善といったものが挙げられています。

また美容以外の効果としては、肝機能の改善やホルモンバランスの改善といったものが挙げられます。もともとプラセンタ注射は肝機能を改善するための医薬品として活用されてきたという面があります、このことから、肝臓細胞の脂肪を減少させる、肝疾患患者の場合にはアルコールなどの影響を受けた幹細胞の回復といった効果があるとされていますが、治療を目的とする場合には医療機関に相談することが必要です。また、プラセンタ注射はアルコールの分解を早めるという効果も期待できます。

プラセンタ注射の特徴

プラセンタ注射は、直接施術を行うことによってより早い効果が期待できる点が特徴とされています。サプリメントや健康食品とは異なり、注射を行うことによって直接吸収されるため、効果が得やすいと考えられています。

さらに、プラセンタ注射を行うことによる日常生活の制限はありませんので、比較的施術が受けやすいという点も特徴として挙げられるでしょう。美容目的の診療の場合には保険適用外となり自費診療となりますが、肝機能障害や乳汁分泌不全、更年期障害の治療としてプランセンタ注射を行う場合は保険の適応が認められています。

また、「ラエンネック」と「メルスモン」という2つの製剤が薬事承認を受けています。

プラセンタ注射のリスク

プラセンタ注射は、副作用が比較的少ないといわれていますが、注射をした部分の痛みや発疹、発熱、かゆみ、頭痛、肝機能障害などの症状が出る場合もあるとされています。このような症状が気になる場合には、一度クリニックに相談すると良いでしょう。さらに、ヒト組織由来のタンパク・アミノ酸などを含有する製剤を使用することから、ショックをおこすケースもあるといわれています。

また、プラセンタ注射を受ける場合の注意点として、「献血ができなくなる」といった点があります。これは、ヒト由来のプラセンタでは人の胎盤（臓器）を原材料としているためです。このことから、プラセンタ注射を受ける場合には、施術前にしっかりと説明が行われますが、あらかじめこの点についても覚えておくと良いでしょう。