睡眠と肌荒れの関係性

肌荒れを起こす原因のひとつとして、睡眠不足が挙げられます。良質な睡眠が不足してしまうと肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れしやすくなってしまうのです。ここでは、睡眠不足と肌荒れの関係性を紹介します。

睡眠時にターンオーバーが活性化

肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みを、ターンオーバーと呼びます。ターンオーバーは表皮で行われ、周期は約6週間。ターンオーバーが活性化するのは睡眠中のため、睡眠不足が続くとターンオーバーのサイクルが乱れます。そして古い角質が肌の表面に残り、肌荒れの原因となるのです。

寝る時間も関係している

肌のターンオーバーは脳下垂体から分泌される成長ホルモンによって促されます。成長ホルモンは睡眠中に多く分泌され、入眠直後から3時間前後に分泌のピークを迎えます。

ただ、「夜更かししても、たくさん眠っていれば良い」というわけではありません。たとえば朝に起床して夜就寝する一般的な生活を送っている場合、夜更かしはせず、夜22時には眠るのが理想的といえるでしょう。また、たとえ22時に眠れていても睡眠が浅ければ成長ホルモンの分泌が不足してしまうため、良質な睡眠をとれるよう心がけましょう。

さらに、「深い眠りにつけていれば、睡眠時間が短くても良い」ということもありません。睡眠時間が不足すると肌のバリア機能が低下する恐れがあるため、肌荒れリスクが高まります。

寝る前のスマホやパソコンは控えたほうが良い

就寝前にスマホやパソコンを見ている方は多くいますが、肌荒れを防ぐためには控えるのがベター。「なかなか寝付けない」「眠りが浅い」という方は、就寝前のスマホやパソコンが原因かもしれません。

眠気を引き起こす物質にメラトニンというホルモンがありますが、スマホやパソコンから発せられるブルーライトによって分泌が低下してしまいます。すると良質な睡眠をとりにくくなり、肌荒れを起こしやすくなります。

また、メラトニンはセロトニンによって生成されています。セロトニンは日光を浴びることで分泌が活発になるため、日中に日光を浴び、夜に就寝するのが理想的。昼夜逆転の生活を避けた方が、良質な睡眠をとりやすいでしょう。

参照元いりたに内科クリニック

服や枕は体に合うものを選ぶ

肌荒れのリスクを避けるためには、良質な睡眠が重要。肌のターンオーバーを正常化させることが大切です。

そして、良質な睡眠には快適な寝間着や寝具が欠かせません。肌に優しい素材のゆったりとした寝間着を用意し、体にあった枕を選びましょう。たとえば肌触りの悪い寝間着やサイズが小さい寝間着を着ている場合、良質な睡眠の妨げになります。

また、枕が合っていない場合は眠りが浅くなることも。眠りが浅いとホルモンの分泌が低下してしまうため、寝具選びも重要なポイントです。なお、就寝時は部屋着ではなく、パジャマなどの寝間着を着るのがおすすめです。眠るとき専用の服を着ることで、自然と眠ることに意識を向けられます。

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