化粧品が合わないと肌はどう荒れる？

初めて化粧品を使用した際、「塗ったところがヒリヒリした」「赤みや痒みがでた」という場合は肌に合っていないサイン。使用を続けると肌荒れが悪化する恐れがあります。ここでは、化粧品が肌に合わなかったときに生じる症状や、肌荒れを防ぐ方法を紹介します。

出てくる症状

赤みやかゆみ

肌に合わない化粧品を使用した際、赤みや痒みが生じることがあります。その化粧品に肌に合わない成分が含まれており、肌が炎症を起こしている状態です。

とくに赤みだけではなく痒みも生じた場合は、すぐに使用を中止しましょう。そのまま使い続けていると、かぶれなどを引き起こす可能性があります。

肌がヒリヒリする

「化粧品を塗布した部分がヒリヒリする」のは、炎症のサイン。肌のヒリヒリ感がすぐに収まるのならそれほど問題ではないものの、長く続く場合は、洗い流しましょう。

なお、普段問題なく使用している化粧品でも、環境やストレスによってヒリヒリと感じることもあります。たとえば何日間もヒリヒリが続く場合は、肌質が変化した可能性も。使用を中止するのがおすすめです。

ニキビができる

ニキビなどの吹き出物は、炎症によって引き起こされることがあります。そのため、もしも「化粧品を変えた途端にニキビが増えた」という場合は、その化粧品が肌に合っていないのかもしれません。一度化粧品を変更してみて、肌の様子をチェックしてみましょう。

体調不良や肌の状態による肌荒れ

体調や肌の状態が悪いとき、化粧品によって肌荒れを起こすことがあります。

たとえばストレスや睡眠不足などで肌のバリア機能が低下している場合、化粧品を塗布した部分がヒリヒリする・赤みや痒みがある・肌のつっぱりを強く感じるといった症状を自覚することも。

また、季節の変わり目や月経前は肌が敏感になりがちのため、「いつも使用している化粧品が肌に合わない」という可能性があります。

アレルギー性接触皮膚炎による肌荒れ

アレルギー性接触皮膚炎とは、化粧品に含まれる特定の成分に肌がアレルギー反応を起こしている状態です。特定の成分に対して肌が異物と判断した場合、ヒリヒリしたり痒みを感じることも。乾燥やごわつきが症状として出ることもあるようです。

なお、以前から使用している化粧品でも、突然アレルギー性接触皮膚炎の症状がでることもあります。

ターンオーバーが乱れることによる肌荒れも

化粧品が肌に合わないと感じる原因のひとつに、「肌のバリア機能の低下」があります。肌のバリア機能はターンオーバーの乱れによって低下することもあるため、ストレスや紫外線、乾燥や摩擦には注意が必要。

ターンオーバーが乱れると、古い角質細胞がはがれない・細胞間脂質などの保湿成分が生成されにくいといったトラブルが生じます。その結果、「いつもの化粧品が肌に合わない…」と感じる可能性があるでしょう。

もし化粧品で肌が荒れたら

化粧品によって肌が荒れてしまった場合、すぐに使用を中止しましょう。化粧品が肌に合わない原因はさまざまですが、使用し続けると肌荒れが悪化する恐れがあります。また、対処をしても症状が治まらないときは、医療機関を受診することをおすすめします。

使い始めてすぐに肌荒れが起きたら

「使い始めてすぐにヒリヒリ感がでた」「使用して数時間後に赤みや痒みがでた」などと感じたら、その化粧品に含まれている特定の成分にアレルギー反応を起こしている可能性があります。

ヒリヒリ感や赤み、痒み、湿疹、かぶれなどがでたら、すぐに使用を中止しましょう。肌を水で洗い流し、冷たいタオル等で肌を冷やします。「しっかり洗って冷やしたのに、症状が治まらない…」という場合は医療機関を受診しましょう。

また、化粧品を使い始めてから数日後に、肌荒れが起きることもあります。化粧品の使い方を間違えているという可能性もあるため、パッケージ等を確認しましょう。

使用からしばらくして肌荒れが起きたら

「10日間以上問題なく使用できていたのに、突然赤みや痒みが生じるようになった」というケースもあります。その場合、肌のバリア機能低下が原因となっていることが考えられるでしょう。

たとえば季節の変わり目や月経前、環境の変化、体調の変化などは、バリア機能が低下しがち。外部からの刺激に敏感になっているため、「体調の良いときには問題なく使用できていた化粧品が、急に合わなくなる」という可能性があります。いったんその化粧品の使用を中止し、肌に優しい化粧品などへ変更しましょう。敏感肌用の化粧品などがおすすめです。

化粧品が原因の肌荒れを防ぐ方法

せっかく化粧品でケアをしているのに、肌に合わず荒れてしまったらショックですよね。化粧品が合わないことによる肌荒れを防ぐためには、事前のチェックが大切。また、体調や肌の調子が良いタイミングで使用を開始しましょう。

購入前に成分を確認する

アレルギー反応が生じる成分が判明している場合は、購入前にその成分が含まれていないか確認しましょう。化粧品には、医薬品医療機器等法によって全成分表示が義務付けられています。商品のパッケージ等を事前にチェックし、アレルギー反応の生じる成分を避けることが大切です。

パッチテストをする

パッチテストは、化粧品が合わなかった場合の肌トラブルを抑えてくれます。とくに初めて使用する化粧品は、自分の肌に合うかわかりません。成分に問題がないように思えても肌荒れが起きる可能性があるため、パッチテストを行いましょう。

まず、肌を清潔な状態にして、二の腕の内側部分などの肌の柔らかい部分に少量の化粧品を塗ります。そして30分ほど待ち、塗布した部分に赤みや痒みが生じていないかチェックしましょう。
24時間ほど経っても異常がなければ、肌に合う化粧品として使い続けることができます。もしも赤み等の異常を感じた場合はすぐに水で洗い流し、その化粧品の使用は避けましょう。

その日の体調がどうかで判断する

初めての化粧品は、体調が安定しているときに使用を開始するのがおすすめです。たとえば月経前は、黄体ホルモンの分泌量増加によって肌荒れを起こしやすい時期です。そのため、体調が安定しやすい月経後～排卵前に使用を開始すると良いでしょう。

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